ソニー、プロジェクター用のワイヤレス送受信ユニット「IFUWH1」を発売

 ソニーは11月1日、フロントプロジェクターとAVアンプの間をワイヤレス化する送受信ユニット「IFU-WH1」を発表した。12月5日に発売予定で、価格は3万3600円。

【画像:接続図、ほか】

 WirelessHD採用のワイヤレスユニット。60GHz帯の電波を使用するため、ほかの無線機器との干渉が発生しにくいのが特長だ。同一形状の送信機と受信機をパッケージ化しており、それぞれのACアダプター、給電用USBケーブル(各2)が付属する。入力はHDMI端子1系統で、4K映像の伝送には対応していない。

 送信機/受信機の外形寸法は、約86(幅)×約32(高さ)×50(奥行き)ミリ、重量は65グラム。

香港で米国アクセント学ぶ子どもが増加、中国本土からの越境も

【AFP=時事】香港(Hong Kong)のとある教室。9歳のシャーロット?ヤン(Charlotte Yan)さんは、2008年のヒラリー?クリントン(Hillary Clinton)前米国務長官のスピーチを、完璧な米国アクセントで暗唱する。「私たちの国を繁栄と進歩に続く正しい道に戻してくれる大統領を選ばなければいけません」。発音に極度に集中しているため、眉間にはしわが寄っている。

中国系米国人の厳しすぎる育児本に非難殺到

 香港は英国の元植民地だが、ヤンさんのように米国人の英語の話し方を学ぶ子どもが急増している。英国アクセントより米国アクセントの方が現在必要性が高いと、親たちが考えているためだ。

 ヤンさんが通う塾「ネイチャーEQ(Nature EQ)」では週末になると、壁に星条旗が掲げられた教室が、5歳を最年少とする子どもたちで埋まる。声をそろえて米詩人ロバート?フロスト(Robert Frost)の作品を暗唱し、発音を間違えると直ちに修正される。

 

 香港の九龍(Kowloon)側にある同校は、香港が英国から中国に返還される直前の17年前に開校した。当時の生徒はわずか40人だったものの、今日では定員いっぱいの350人が学ぶ。

 同校から少し離れた将軍澳(Tseung Kwan O)地区にも「米語ワークショップ(American English Workshop)」という塾がある。1年前の開校時は1週間の生徒数が20人だったが、現在は180人余りが通っている。

 上に挙げた塾をはじめとして、米国式英語を専門に教えるスクールは多数あり、発音はおおむね英語教員のアクセント次第という公立学校とは異なる授業内容だ。

「息子たちを米国の学校に進学させたいので、米国アクセントを学ばせることにした」と、10歳と7歳の息子をネイチャーEQに通わせているビクター?チャン(Victor Chan)さん(50)は語る。「米国アクセントは欧米での就職に有利だと思う」

■米国文化の影響で変化

 香港のリクルートコンサルタント、アダム?ベル(Adam Bell)さんも、特に米国企業に就職する場合は米国人のように話せたほうが有利だと指摘する。ベルさんはAFPに対し、「香港なまりより米国や英国のアクセントのほうが、良家の出身で、海外留学や外国の大学に進学する余裕があったという印象を与える」と語った。また、就職については採用担当者の出身地におおむね左右されるとの見解を示し、「北米出身なら米国アクセントの方が有利だと確信している。同じく英国出身なら英語が有利だろう」とコメントした。

 また、ダブリン?シティー大学(Dublin City University)のQi Zhang教授は、米国文化が普及したため、選好面で米国アクセントが英国アクセントに「取って代わり始めている」証拠があると述べた。

 香港における米国アクセントの評価は中国本土にも伝わっている。米語ワークショップの創立者であるTim Laubachさんは、講師の人数を開校時の1人から8人に増やした。中国本土から越境してくる生徒の増加に対応するためだ。「昨年の開校時に本土の生徒は1人もいなかったが、今は全体の少なくとも3割を占める。これからも増えると予想している」

■「英国アクセントはすたれない」との見方

 ただ、英国アクセントの終わりを告げるのはまだ早そうだ。香港城市大学(Hong Kong’s City University)のロドニー?ジョーンズ(Rodney Jones)准教授は、香港の人々が米国アクセントに触れる機会が増えた結果、米国アクセントの普及が進んだ現状を認めた上で、香港人の英国への愛着を踏まえ、英国アクセントも引き続き広く使用されるだろうと予想する。

「英国に対してノスタルジーを感じる人は多い。英国アクセントを聞いて、帝国主義や植民地主義を思い浮かべているのではないと思う」と、同准教授は語る。「(英国アクセントは)依然として香港で非常に高く評価されている。重要なのは、どのアクセントで話しても、英語の習熟度や知性には何も関係はないということだ」【翻訳編集】 AFPBB News

2014年「ミス日本」最終候補者13人発表 最年少は16歳の高校生

 『第46回2014年度 ミス日本グランプリ決定コンテスト』開催告知発表会が2日、都内で行われ、全国2533名の中から最終候補者に選出された13人が発表された。

【写真】モデル経験者も…ミス日本最終候補者ソロショット

 今年は“行動するこころ美人”をテーマに、内面の殻にこもるのではなく、好奇心に溢れ、明るく前向きに行動できる女性を決める。最年少は16歳、最年長は23歳で、女子大学生を中心に、海外生活経験者などグローバルな視点を持つ女性が集まった。

 過去にミス?ユニバース妹版『2012ミス?ティーン?ジャパン』のグランプリに輝いた経歴を持つ最年少の高校生?坂口莉果子さん(16)は、台湾在住の経験を活かし、英語であいさつ。「経験した力を最大限に活かし本戦に臨みたい」と意気込んだ。最年長となる神戸大学大学院生の花岡麻里名さん(23)は、昨年に神戸の3代目ウエディングクイーンとして活動しており、「培ってきたものがうまく繋いでいけたら。(グランプリの)自信あります」と控えめながらも、意志の強さを語った。

 2014年度のグランプリは来年1月27日に決定。また、「ミス日本ネイチャー」「ミス日本着物」など全5賞も選ばれる。

ライバルの女を利用せよ? インモラルな恋を楽しむテクニック!

 「世間というのは、君じゃないか」。女道楽が過きることを心配した友人から「これ以上は世間が許さないからな」と注意された時、思わず太宰治はそう思ったらしい。「世間が許さない」とは発言の正当性を強調しつつ自分の責任を回避する傲慢な言葉だ。もし、好きになった人に恋人が居ようが、愛人の立場に立とうが、大切なのは「世間」に許されるかどうかではない。大切なのは自分の心を満足させられるか、そして、自分自身の感情にどれだけ責任が持てるかだろう。

 

 もし、人の道に反するような恋に溺れたらどうするか。『人のオトコを奪る方法 自己責任恋愛論』(大和書房)では「婚外恋愛」「複数恋愛」「愛人」と言った世間からは後ろ指をさされるような豊富な恋愛経験を持つ島田佳奈がインモラルな恋を楽しむテクニックを披露している。人には言いにくいワケありの恋愛にハマってしまった人や好きな人ができても上手く行かない人のために向けた島田のアドバイスには圧巻。フツーの恋しかしたことがない人間にも参考になる言葉が満載だ。

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 たとえモラルに反する恋だとしても、島田は「いいじゃん! 好きなんだから」と言ってのける。世間に認められるかどうかを基準に無難な相手を選ぶのが幸せだというならばそれで良いが、周りのせいにして自分の気持ちに嘘をついてはならない。どんなトラブルも責任を取る覚悟さえあれば、恐れることはない。イイ男ほど、「彼女」席は争奪戦だ。「席のことまで深くは考えず、まずは自分専用の新しい席を作ってもらうつもりで一歩近づいてみれば良い」と島田はいう。

 彼のお眼鏡に適う女となるために不可欠なのは観察眼だ。島田によれば、彼の周りの女に嫉妬せず、むしろその女をよく観察することで、どこに自分にない魅力があるのか、冷静に分析してみると良い。そうすれば、彼の好みのタイプを熟知出来る。ライバルと対等などと思わず、謙虚にライバルの魅力を認めて、自分磨きに生かすと良いようだ。モテる自分になるためにも周囲をリサーチして、自分が好きな相手に与えられるメリットを見つける。自分からあらゆるものを提供できる女はそれだけでモテるのだという。

 恋愛には様々な形がある。みんなに祝福される恋だから幸せというわけではく、人の道に外れる恋だからといって不幸だとも限らない。恋の行方は分からないからこそ、突き進んでみるべきなのだろう。ただし、大人としての責任は放棄してはならない。島田は不倫をするならば、代償として相手の妻に慰謝料を請求される可能性があることくらい自覚して臨む必要があると指摘している。その覚悟を持つためには、本当に略奪したい程、相手に価値がある人間かをしっかりと見極めることも肝要だ。

 島田から学べるのは恋に振り回されない女になる方法なのかもしれない。観察眼を磨き、相手を見極めること。好きな相手に多くのメリットを与えられる女となること。自分磨きの方法がいっぱい詰まったこの本は、インモラルな恋に悩む人はもちろんのこと、上手く行かない恋に悩む全ての人に読んで欲しい1冊だ。

文=アサトーミナミ

ヤンキースが黒田に1年契約を提示か…“マー君資金”も確保済み

 米スポーツ専門局、ESPN(電子版)は2日(日本時間3日)、ヤンキースからフリーエージェント(FA)となっている黒田博樹投手(38)がヤ軍から1年契約の条件提示を受けていると伝えた。年俸は明らかにしておらず、1500万ドル(約15億4千万円)から1600万ドル(約16億4千万円)とみている。

 今季の黒田は32試合に登板して11勝13敗、防御率3?31。先発の柱の証しである年間200回投球を2年連続で記録した。

 黒田は11月上旬にヤ軍からFA流出に対する補償制度のクオリファイング?オファー、1年1410万ドル(約14億5千万円)を提示されているが、これを拒否。ただし、昨オフも黒田は同オファーを拒否した後に1年1500万ドルで合意しており、同サイトは来季の年俸も同じか、それに近いと予想した。

 来季の理想の先発ローテーションとして、契約が残っているエース左腕のサバシアとノバの2人に黒田とポスティングシステム(入札制度)を使って移籍する可能性がある楽天?田中を加えた4人を挙げた。また、田中に関しては「ポスティングが年明けまでずれ込んでもヤ軍は獲りに行く」とし、“マー君資金”を確保していることを伝えた。

【阪神JF】スピード自慢!和田アキコ

 ホウライアキコはデビューから無傷の3連勝中だ。小倉芝1200メートルの新馬戦を1分7秒8の2歳コースレコードで逃げ切り、同じ舞台のGIII小倉2歳Sでは2番手に控える競馬で快勝。京都外回りのマイル戦、GIIデイリー杯2歳Sも1分33秒2の2歳コースレコード(当時)で制した。

 「もともと完成度の高い馬ですが、一戦ごとに課題をクリア。スピードがあって、追ってからもう1段ギアが上がる」と主戦の和田騎手。重賞では牡馬も蹴散らしており、ハープスターの有力なライバルだ。

若者支援の現場の”共通言語”をつくりたい

 日本には、若年無業者が63万人――。

 若年無業者は、内閣府の『子ども?若者白書』によると、15歳から34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしてない人のことを指し、対象人口の割合では2012年は2.3%と緩やかに上昇し続けている。

 そんな中、この若者無業者をめぐり、新しい取り組みが行われた。若者就労支援を行うNPO育て上げネット(工藤啓理事長、東京都立川市)と立命館大学が手を組み、民間として初めての「白書」である『若年無業者白書――その実態と社会経済構造分析』を制作したことである。

 「若年無業者の実態を明らかにすべく調査研究事業に挑戦する」と、インターネットを通して不特定多数から小口の資金を募る「クラウドファンディング」で資金を調達し、育て上げネットが運営する支援機関に訪れた若者(独自事業および東京都、神奈川県、埼玉県、大阪府で実施している国の「地域若者サポートステーション」などの利用者)を対象に、若者無業者の実態を分析した。

 2000年代に入り、「ロストジェネレーション世代」「ニート問題」「ひきこもり問題」「非正規雇用問題」など若者問題が表面化し、「若者問題」「若者支援」に関心が集まった。しかし、その一方で、自立困難な若者には「やる気がない」「怠けている」という感情論が多い中、なぜ、『若年無業者白書』を作ったのか――。育て上げネットの工藤啓理事長と立命館大学大学院先端総合学術研究科の西田亮介特別招聘教授に話を聞いた。

■ ニート理由2位「その他」ではわからなかった

【詳細画像または表】

 工藤:今回、NPO育て上げネットが支援する2300人のデータを使い、『若年無業者白書』を自分たちで作ったのは、若者支援に携わる“現場”同士の相互コミュニケーションの土台を築かなければならないという思いがあったからです。

 日本社会は2000年代まで、若者が支援されるという想定なきままに歩んできました。若者は社会を支える存在とみられ、「まさか、支えられる側の人はいないだろう」と。実際に2000年以前まで、所得の再分配の執行機関である「役所(国、自治体ともに)」に“若者”という名前のつく部課名は確認されていません。一部で存在するかもしれませんが、極めて希有な例だと思います。公的サービスの対象者として若者は想定されていなかった。つまり、「公助」の機能が働いていない。

 初めて政治の文脈に「若者支援」として施策ができたのが2003年の内閣府、経産省、厚労省、文科省の1府3省合同で策定された「若者自立?挑戦プラン」でしょう。

 また、「公助」だけでなく、「共助」についても、若者は支える側でした。市民活動に源流があるNPOでも、活動領域20項目の中に「若者」という言葉はありません。「公助」「共助」が存在しないとなれば残るのは「自助」、自己責任です。

 現在、若年無業者は、63万人(2012年、『子ども?若者白書』)います。こうした風土や歴史が不在の中、2000年代に入り、非正規雇用問題、ニート問題、SNEP問題が表面化した。僕は2004年に育て上げネットを立ち上げ、日本の“若者支援”の歴史と併走したかたちですが、何ら積み重ねがないところに、社会課題としての若者支援と、その解決の必要性だけが表出してきたため、数少ない先行者と、同じく数少ない仲間とともに必死に走り続けた10年という印象です。

欧州自動車販売に底入れ感、11月はスペインとフランスが増加

[パリ 2日 ロイター] -長引く不況で低迷する欧州自動車販売に底入れの兆しが見え始めた。11月の販売台数は、スペインが2桁の増加となり、フランスも実質プラスとなった。イタリアは引き続き前年割れとなったが、減少幅は縮小している。

Anfacが発表したスペインの11月の新車販売台数は前年比15.1%増の5万5450台。営業日が1日少なかったにもかかわらず、政府の補助が寄与し3カ月連続の増加となった。

販売ディーラーの業界団体幹部は「年末、そして2014年に良いスタートを切れそうな状況だ。来年は回復が顕著になるだろう」と語った。

Anfacは、今年の販売台数を約72万台と予想しているが、その予想は1人当たりの国民所得で想定する120万─130万台を大きく下回るとしている。

フランス自動車工業会(CCFA)が発表した11月の販売台数は前年同月比4.4%減の13万8298台。9月、10月と増加していたが減少に転じた。ただ、営業日数が少なかったことが影響しており、営業日数調整後では5.7%増となった。

PSAプジョー?シトロエン<PEUP.PA>が4.5%増、ルノー<RENA.PA>も3.8%増と国内勢が好調で、海外メーカーは12.9%減となった。

1─11月の販売台数は前年同期比7.1%減少だったが、CCFAは2013年の販売見通しを6%減で据え置いた。

イタリアは減少が続く。運輸省が発表した11月の販売台数は10万2201台で前年比4.5%減少した。

同省のデータによれば、最後に前年比プラスを記録したのは2011年8月。それでも、減少幅は縮小しており、今後穏やかな回復が期待できる。

調査会社CSPは「自動車?経済データを分析すると、(イタリアの)自動車需要の落ち込みは2014年に歯止めがかかると予想される。ただ、著しい回復にはならないだろう」と指摘した。

今年の販売台数について、フィアット<FIA.MI>と自動車業界団体は、130万台と予想している。

フィアットの11月の販売台数は12.3%減の2万7800台。国内市場シェアは27.2%と、前年同月の29.6%を下回った。

“OK, Google”で即座に音声入力が可能になるChromeの音声検索エクステンション

今日(米国時間11/26)、Googleは新しいChromeエクステンションをリリースした。これは最近のモバイル版の音声検索の自動立ち上げ機能をデスクトップ版に移植したものだ。パソコンにマイクが接続されている場合、ユーザーが“Okay, Google.”と言うだけで、音声検索が可能になる。詳細はGoogle+ に発表された(9to5Google)。この機能はU.S.英語のユーザーにすでに公開されている。

Googleは音声検索機能自体はすでに提供していたが、起動のためには画面上のボタンをクリックする必要があった。このエクステンションをインストールすれば、Google.comを訪問して“Okay, Googleと言うだけでよい。

ただし、音声入力を起動するにはGoogle検索のページがChromeのアクティブなタグになっている必要がある。中が塗りつぶされたマイクのアイコンが表示されたら音声入力がオンになっている。便利なのは、いったんオンになると検索結果の表示ページでも音声入力が引き続き利用できる点だ。

ユーザーが話すと、単語が検索窓に表示される。私が少しテストしてみたところでは非常に正確なようだ。これが便利な場面は多い。たとえば料理をしていて手が汚れている、あるいは手が離せないときにレシピを検索して確認したりできる。ソファにもたれてパソコンからストリーミングされた画面を見ているときにGoogleに何か尋ねたくなったときにもよいだろう。

コンピュータに語りかけるとコンピュータがユーザーの置かれたコンテキストを認識して正しい答えを返してくれるという便利な、かつ不気味な日が刻一刻と近づいているようだ。

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)

市川海老蔵が語る/映画「利休にたずねよ」で演じて感じた利休の魅力とは

■人の心を溶かす 利休が内に秘めた思いを 伝えたい■

「お茶を出して相手が喜んでくれた瞬間、その一瞬の至福に、おもてなしの基本はある」。12月7日公開の映画「利休にたずねよ」(第37回モントリオール世界映画祭 最優秀芸術貢献賞受賞)で、千利休役を熱演する市川海老蔵さん。お茶の稽古を重ね、自らお茶を点ててもてなすことで、人の心をほどく力を実感したという。演じながら感じた利休の人間味と、お茶の魅力とは。

◆断るつもりが口説かれて◆

 今から4年くらい前の話になるのですが、田中光敏監督から、今度、山本兼一さん原作の『利休にたずねよ』を映画化するので、千利休役でぜひ出てほしいというオファーをいただきました。

 利休といえば、かつて三國連太郎さんなど、映画界の重鎮がやっていらっしゃる役。しかも居士の名を許された方ですから、何で若い僕に?というのが正直な感想でした。

 それでも監督はあきらめず、ぜひ原作を読んでみてください、と言い、原作者の山本兼一さんからもお手紙をいただき、利休役は僕以外、考えられないとおっしゃる。そこまで言うならと思い、原作を読んでみたら、利休が枯れた茶聖ではなく、パッションの人に描かれていて非常に面白く、なぜ僕に依頼されたのかがよくわかったんです。

 利休がいきなり利休居士になったわけではない。若い頃は恋もするし、若気の至りもある。利休さんは蓮の花のように、泥水も清水も飲み込んで、花を咲かせていったのだなと。その両方を知っていて、茶道の所作もできるということで、僕をご指名くださったのかと思い至りました。

 これまで、いろいろな役をいただきましたが、口説かれて引き受けたということはなかったんです。それまであまり意識してなかった男の子に好きだ好きだと言われ続けた女の子が、次第に相手のことが気になるようになり、一度だけ会ってみようかという気になる。そんな感じで監督と山本先生にお会いしました。

 そこでもまだ僕は「納得できる台本ができるまでは、出演するかどうか答えられない」と、生意気なことを言ったんです。それでもお2人は僕がいいと言ってくださった。口説かれて、意中にない男性を好きになってしまう女性の気持ちが初めてわかりました(笑)。

◆激しさを秘めた芸術家◆

 利休さんという人は、誰もが美しいと感じる美の法則を確立したのですから、非凡な才能の持ち主です。ストイックなまでに美しいものを追求していくところなど、芸術家特有の狂気を秘めている。気性のかなり激しいところもあったと思うんです。ですが、信長や秀吉といった天下人に仕える茶頭ですから、そういう激しさは表に出さないようにしていた。利休の内に秘めた思いが原作の端々から感じられたので、映画では、そこをどう演じるかがポイントだと思いました。

 また利休さんは非常に凡帳面な方でもありました。好みの道具をつくってもらうべく細かい注文を出して、100個つくらせて、やっと1個、納得するものがある、といった譲らない一面もあったのです。周りの方は大変だったと思います。

 そんな利休さんを演じるのは、とんでもないプレッシャーでした。しかも、晩年の利休から始まって、ずば抜けたセンスを持っていながらも、まだ発展途上の宗易、そして宗易や利休には遠く及ばない10代の与四郎と3つを演じ分けなければいけない。なかでも与四郎時代を演じるのは、一番大変でした。

 僕もお茶の稽古はしていましたが、人に見せられるようなものじゃない。ところがお客様は、歌舞伎役者がやるのだから、きれいな所作、流れるようなお点前ができて当たり前だと思う。ですから、出演を決めてからクランクインまで、ずっと先生についてお稽古をしていました。

 稽古を重ねていくうちに、「おもてなし」の基本はここにある、と思うようになりました。お茶を出して相手が喜んでくれた瞬間、その一瞬の至福のために、もてなす側は時を費やすんですね。おもてなしを受ける側にも礼儀があるのがお茶の世界です。流れるようなお点前を見せられると、思わず見とれてしまうのです。お茶を点てる方それぞれの間のとりかたがあって、これができたらカッコいいだろうと思うようになり、役者としての引き出しが増えていくのを感じました。

 僕の楽屋には、お茶の道具一式が置いてあり、訪ねてくる人に、お茶を点ててもてなしています。特に悩みを抱えた人には一服差し上げて、「ひと呼吸置いたら」とお話すると、みなさん、心がほどけていくようです。お茶には、人の心を溶かす力があるんです。

◆本物の長次郎に魅せられて◆

 お茶の稽古を重ねているうち、撮影現場で本物の茶器を使いたいという思いが強くなりました。それでプロデューサーに本物でなくちゃだめだと我が儘を言って…。そうしたら本当に、典型的な利休好みの黒樂茶碗「万代屋黒〈もずやぐろ〉」を使えることになりました。ですが80年くらい、一度もお湯を通したことがないというんです。貸していただく条件として、お湯を通すのは1回だけだと。3億円の値がついていたこともある茶碗を、どれだけ日常のものとして扱うか、そこに神経を使いました。いまは何億円もしても、当時は新作の茶碗に過ぎなかったのですから、手が震えてはおかしいわけです。「これは土の塊なんだ」と自分に言い聞かせて本番に臨みました。

 この映画の撮影を機に、自分でも茶器を買うようになりました。土の塊に恋心を抱いてしまったんです。最近、瀬戸黒の茶碗を買ったのですが、骨董屋に8回も通ってしまいました。最初に見たとき、市川家に伝わる歌舞伎十八番のように、代々伝えていくべき茶碗だと思ったんです。でも高い。楽屋入りの1時間前に骨董屋に寄って、あの茶碗を見せてくれと頼み、お茶を点ててもらう。夜、ご飯を食べているところに茶碗を持ってきてもらって眺めて考える。それくらい茶器には魔力があるんです。お茶の世界に魅入られてしまった僕は、この映画のギャラの大半を茶器につぎ込んでしまったほどです。

 でも、こんなに勉強になった作品は、なかなかありません。お茶は今後も続けていくつもりですし、口説いていただいて、本当にありがとうという気持です。武野紹鴎役で出演した父?團十郎と、現場で役者同士の対話ができたのも、いい思い出になりました

 映画公開を控えたいま、演者としては、原作者の意図をきちんと表現できているかどうか、利休の人間味を感じていただけるかどうかが気になります。

 今回は35歳の海老蔵が演じた利休ですが、27年後、利休450年忌のときに、ぜひもう一度利休役を演じてみたい。利休さんは、それほど魅力的な人なのです。

(『歴史街道』2013年12月号[総力特集]千利休 より)

■映画「利休にたずねよ」12月7日(土)全国ロードショー

キャスト:市川海老蔵、中谷美紀/市川團十郎(特別出演)/伊勢谷友介、大森南朋

原作:山本兼一『利休にたずねよ』(PHP文芸文庫)

監督:田中光敏/脚本:小松江里子/音楽:岩代太郎

配給:東映

2013「利休にたずねよ」製作委員会

交通インフラの点検結果など公開、佐賀県や福岡市がオープンデータ実証

 富士通株式会社は、総務省が2013年度に実施する「情報流通連携基盤の社会資本情報における実証」を受託し、12月9日より民間事業者や住民向けサービスの提供を始める。本実証は、道路?橋梁?トンネルなどの社会資本に関する公共データをコンピュータで処理できる形で開放(オープンデータ化)し、新たな価値を加えて民間に提供することで得られる効果と実用性を検証する。社会資本関係の情報を取り扱ったオープンデータの取り組みは全国初となる。

 富士通は今回、地方自治体が保有する社会資本の諸元や点検結果、入札情報、電子納品などの情報と、一般財団法人日本建設情報総合センターが保有する工事実績情報、およびソーシャルメディアや地方自治体に寄せられた要望?苦情などを集約し、オープンデータ化する基盤システムを構築した。

 実証期間は2013年7月~2014年3月。対象となるデータは以下の通り。

?佐賀県と福岡市の社会資本情報 約22,000件

?一般財団法人日本建設情報総合センターが保有する全国の工事実績情報 約300,000件

?佐賀県民からの社会資本に関する苦情?問い合わせ 約1,000件

?福岡市民の協力を得て収集する福岡市通学路点検結果情報 約500件

?ソーシャルメディア(Twitter)での発言の対象母数 数百万件

 さらに同システム上で集約された情報を分析し、佐賀県との協働の下で民間向けの公共事業に関するマーケティング情報や社会資本の図面情報を、また福岡市との協働の下で通学路総点検結果などを公開するための3種のサービスを提供するシステムも構築した。

 3種のサービスは、土木?建設業者が画面に表示された地図上の社会資本をクリックすると、その社会資本の建設年次?工法?工事履歴?図面情報などを参照できる「公共事業に関するマーケティング情報提供サービス」、運送業者?地図業者が地図上の道路をクリックすると、特殊車両の運行ルート選択などに必要となる道路の図面情報を参照できる「社会資本の図面(諸元)情報提供サービス」、福岡市民が地図上の通学路をクリックすると危険個所などのクチコミ情報や、歩道?ガードレール?照明灯などの安全施設設置状況などを参照できる「通学路総点検結果公開サービス」で、2013年12月9日~2014年3月まで本実証事業のポータルサイトから利用できる。

 これらの効果と実用性を検証する狙い。富士通は、自治体ソリューション「SuperCALS 社会資本総合管理システム」に、今回開発したオープンデータ化のための情報流通連携基盤を追加して提供。今後3年間で10県への導入を目指す。

【クラウド Watch,川島 弘之】